銭湯で生き返った〜!!!

先日、ようやく、東欧のルーマニアへジプシーに会いに行った紀行エッセイ、「ジプシーにようこそ!」 を脱稿! これさえ書き切ったらもうどうなってもいい〜! と全力を注いだらヘトヘトになってしまい、整体に行っても直らず、肩こり&背中の痛みに堪えていた今日という日。

会社に行ったら、「たかのちゃん、はいこれ、共済会のお誕生日のやつ」とデスクの克子さんに言われ、渡されたのは商品券。会社の「共済会」から、誕生日に図書券をもらえるのだけど、いつごろからか商品券に変わっていたらしい。ウーム、記憶の不自由な私は、旅のこと以外はあんまし覚えてないんだよなぁ(苦笑)

とはいうものの、誕生日は来週8日でまだ3日も先なのに、はやっ! と思いつつ、デスクのミッシーが、前のめりな会社と同じくお祝いしてくれるというので、近所の薩摩料理のお店、有薫で弁当をごちそうになる。

う、うまいっ! しかも、「誕生日なんで来たんスよ〜」と言ったら、いつも元気で笑顔がキラキラな女将が「お誕生日のサービスよ〜」なんて言って、昼からでっかいビールグラスを持ってきてくれたので、ミッシーとビールで乾杯! ここのランチ、日本酒の小さなおちょこが元々サービスで付いてるので、昼間っから酔ってヘベレケになってしまう(笑)。この店も年に数回とはいえ、もう20年近く通ってんだよなぁ。深作欣二監督とも何回も来たなぁとプチ走馬灯がまわることよ!

夜、脱稿はしたものの、まだ「あとがき」も書いてないし、地図や写真をチェックしたりみたいな作業がこまごまあるので、週末は籠もろうと思い、電車に乗って爆睡してて、ハワイで買って以来、腕に付けてるパワーストーンの腕輪のゴムが切れそうだったことを思い出してガバッと目覚め、あわててパワーストーンの支店へ。

ゴムを直してもらってるとき、おねえさんから「針水晶の方がちょっと濁ってますねぇ。体調が悪かったの治ったりしました?」と聞かれ、ハッとした。去年の夏から腰のヘルニアだったのに、今年入ってすっかり治ったんだった! 腰は、中高の水泳部時代から、体の中で唯一弱いところなのだけど、本当に、いつのまにか、治ってしまっていたのだ。あぁ、私を守ってくれたんだ〜!!

で、直してもらった帰り道、ラーメン屋「ザボン」を見つけ、昔、深作監督とドキュメンタリーを作ってたとき、六本木にもあった「ザボン」によく行ったなぁ〜、ここってチェーンだったんだ〜、と思い、吸い込まれるように入ってラーメンにがっつく。う、美味い! でもって懐かしい味! 

↑主食は太るので麺は半分、その代わり、キャベツともやしとチャーシューと煮卵もトッピングして載せて食す。ちなみに写真は、キャベツともやしとチャーシューをお替わりした図。つーか、全然ダイエットにゃなってないし(苦笑)。んも〜、とまらん〜!
 
自分の最寄り駅に着き、デパ地下みたいなとこで、2〜3割引きのお惣菜を山のように買い(週末の5〜6食分)家に帰ってパソコンに向かったものの、肩こりが辛くてどうにも進まない・・。毎回、本を書き上げると、ひとつの人生が終わったような充実感と脱力感が押し寄せ、体がボロボロになってしまうのだ。これだけ夢中になれるものが見つかって、有り難いものの、全てが終わるまで根を詰めまくるのでメンテが大変!

で、今、意を決して、チャリで近所の銭湯に行ってきたのだけど、いや〜、銭湯、すばらしすぎ! 入り口のおっちゃんは、楳図かずお似で飄々としていていい感じ。脱衣所に入ると、開放的な雰囲気で、10数人のおばちゃんやおねえちゃんで賑わっている。常連のカゴが40以上あったから、相当人気の銭湯らしい。

フロから上がって体をふいているおばちゃんらが、これから入るおばちゃんたちに「いってらっしゃ〜い」と言い、これから入るおばちゃんは「お休みなさ〜い」と言い合っていて、ここの風習、いいなぁ〜と思う。この銭湯は12時までなので、新参者の私が常連になるまではまだまだ時間がかかりそうだけど、私もこんなふうに気さくに挨拶し合いたいなぁ。

お湯に浸かると、ひや〜、パラダイスじゃ〜! ジャグジーになっていて、体を横たえて寝そべる用になっているところに10分浸かっていたら、疲れがブッとんでいく〜。いろんなおっぱい、いろんな体をを見つつ、あぁ、みんなオンナやってんだなぁと思ったり、心も体もゆるむひととき。

お湯から上がって体を拭いていると、どの人もほかほか顔で、風呂上がりの人はみんないい顔してるなぁと思う。でもって、私もゆるみまくって、ほけ〜っとした幸せ顔。こんなに癒されて、1時間もゆっくりして、たったの450円とは! コーヒーも飲めないような安価で、ここまで充実した時間が過ごせるところがあるだろうか、いや、ないっ! 思わず、回数券を買ってしまった。10回で4200円。たった420円! もう行かなきゃソンってな勢いだ〜。

帰り道、チャリを漕いでいたら、大きな声で歌を歌ってチャリを漕いでいる兄ちゃんがすごい勢いでぶっとばしていた。何か悔やんでることがあるのか、道を歩きつつ「あぁ!」と大声を漏らすサラリーマンのおっちゃんがいた。あぁ、いろんな人がいて、みんな生きてるなぁ! 私も生きてるぞ〜! 明日も頑張るぞ〜! とパワーを注入できた夜。パソコンに向かってばかりの地味〜な私の日常だけど、私には、毎日が小さな旅に思えてならないのだ。