続・『ノルウェイの森』の影響について

昼、会社の食堂でミッシー(9月から同じ部署で働いている契約社員の三縞さん)とランチしていて、昨日見た映画『ノルウェイの森』の話をしたら、ミッシーは今、映画を見る前に読もうと思って、原作を読んでいるところなのだという。

「読もうと思って、ずっと前に買ってあったんすけどねぇ」とミッシー。
「わかるわかる、買うと、いつでも読めると思って安心しちゃって、逆に読まなかったりすんだよねぇ」
「映画、どうでした〜?」
「私は、見て良かったと思ったよ。思わぬところで、影響受けてたことを思い出したし」
「何すかそれ?」とミッシー。

「私さ、新しい美容院でに行ったとき、美容師さんに「どんな感じにします?」って聞かれる度にいつも、『森から飛び出してきた小動物のようなイメージがいいんですけど』って言っちゃうんだけど、それが緑(小説のヒロイン)を形容した文章から取ってたことに気づいたんだよ〜」
「ギャハハ、思っきりパクってんじゃないすか〜!」
「まぁ、実際の文章とはちょっと違ってたけど、私って緑みたいになりたいと思ってたのか? と思っちゃって、映画見つつ照れちゃったよ〜」

昨日、本をパラパラ読み返してみたら、『彼女はまるで春を迎えて世界に飛び出したばかりの小動物のように瑞々しい生命力を体中からほとばしらせていた』と書いてあった。あまりにもウロ覚えのせいで、「小動物」のトコしか合ってなかったけど(笑)。

にしても、美容師さんも「宇多田ヒカルみたいにしてください」みたく具体的ではなく、小動物みたいなイメージって言われても、抽象的すぎてさぞや困っただろうなぁ‥‥。まぁそうは言っても、今の行きつけの美容院は、私のその、抽象的にもほどがあるオーダーに応えて、今のハネハネショートカットを編み出してくれたので、私的には良かったってことか。

私が、知らず知らずのうちに『ノルウェイの森』に受けていた影響の話をすると、ミッシーが言う。
「ていうか、てるこさんって、緑みたいじゃないですか〜」
「ええ〜!?!? マヂで〜!? ど、ど、どこが〜!?」
「なんか、緑って、いつも明るくて、元気で、よくしゃべってるイメージじゃないですか。シモネタもバンバン言って」
「ええ? それって芸人じゃん?? うーん、何かが違う気がしないでもないけど(笑)、今まで言われた世辞で一番うれしいよ〜!」

緑はとても魅力的な女の子なのだけど、昨日パラパラ読み返したときに、「私多少むちゃくちゃなところがあるけど正直でいい子だし、よく働くし、顔だってけっこう可愛いし、おっぱいだって良いかたちをしているし(省略)、あなたが取らないと私そのうちどこかよそに行っちゃうわよ」なんてことをワタナベくんに言っちゃうような、ブスコンプレックスがある女子(昔の私。今は容姿をそう気にしなくなったけど)からすれば、ちょっと鼻持ちならない女の子だったりするのだ。ま、そんなことを自分から言えちゃうような、容姿の可愛い女の子のことが、昔はとくに羨ましかったんだよなぁ!

年月の流れを感じつつ、自分が、回想に入る前のワタナベくんの年齢(37歳)よりも上になっていたことを知って、そんなに年が経ってたんだなぁとしみじみ。年を取ることをとくに恐れてもないし、興味もなかったのだけれど、考えてみると、最近親しくなるのは自分よりも年下の女の子ばかり。私ってば、知らず知らずのうちに、若さを求めてんのか〜!? と思ってしまった今日この頃。