南米の先住民族・ヤノマミ族!

土曜ワイド『終着駅の牛尾刑事VS事件記者・冴子』の現場で、昨日から流行っている“ヤノマミ”話。私の幼なじみ「矢野まり」と名前が似てるなぁと思いつつ、鶴太郎さんが「ヤノマミが、ヤノマミで!」と、ゲスト刑事役の佐藤二朗さんにしきりに言っていて、なんの話だろう? と思っていたのだが、今も1万年前と同じ暮らしをしている、南米の先住民族の名前なのだった。

鶴太郎さんが、NHKスペシャルで放送された『ヤノマミ〜奥アマゾン・原初の森で生きる』(劇場公開もされたらしく、DVDもアリ)をエアチェックしたDVDをまず二朗さんに貸し、私も昨日見させてもらったのだけど、いや〜、スゴい、スゴすぎる!!! 今も弓矢で狩りをし、ほぼ裸に近いまま暮らしていて、欧米で“最後の石器人”と呼ばれているというヤノマミ。

ブラジル政府と部族の長老と10年にわたる交渉の末、ようやく取材を許され、150日間、番組スタッフが彼らと共に生活し、制作されたドキュメンタリー。大反響になったという番組だけあって、脳天がビリビリ震えるような衝撃映像を体感しつつ、めくるめく世界にぐいぐい引き込まれてしまう。原始的な暮らしとはいっても、ハンモックを吊してまったり寝そべっているのが、あくせくしていなくて、優雅でいい感じ!

アフリカやパプアニューギニアの人たちは私たちと外見がかけ離れているものの、ヤノマミはモンゴロイド系の顔立ちなので、こんなにも親近感が湧くんだろうか。とにもかくにも自分たちの、会うことが叶わなかった祖先の映像を見ているような気がしてきて、なんとも不思議な気分になるのだ。

日本の通常の放送基準ではNGになるような映像も出てくるのだけど、「彼らの実態をありのままに伝える」ということでそのまま放送された映像の数々は、彼らの瞳があまりにもきれいで、子どもたちの無垢な笑顔がチャーミングすぎて、野蛮だとかそういう風には感じられず、なんというか、人間としてありのままに生きている人たちだなぁ! と思えてならなかった。


で、今日は私もヤノマミ話に参加し、「ヤノマミが、ヤノマミで!」とツバを飛ばしつつ、鶴太郎さんらと語り合ってしまう。見ると、この、なんとも言えないビリビリ感を伝えたくて、人にも映像を見せたくなってしまう、なんとも不思議なドキュメンタリーなんだよぁ!

こんな映像を見ると、フツーなら速攻会いに行きたくなるものなのだけど、ヤノマミに関しては、同じ地球の同じ時代に、こんな暮らしをしている人たちがいるんだ〜! と知ることができただけで十分有り難い感じ。これ以上、文明に接したりして、彼らの欧米化が進むことが、彼らの幸せには繋がらないと思えるから。

自分が会いに行けない代わりに、貴重な映像を見せて頂けて、ありがたや〜! という気持ちにまでなった、世にも珍しいドキュメンタリー。貸してくれた鶴太郎さんと、ヤノマミと5ヵ月も同居してこの映像を作り上げたスタッフの人たちに感謝!!!


シャーマン研究家の宮本神酒男さん!

まわりの人が、面白い面白いと言うので、遅ればせながら朝の連ドラ『ゲゲゲの女房』を見ている今日この頃。2年前の、水木しげるさん(当時でも86歳!)&しょこたんの新聞の対談記事が出てきたので、じっくり読む。

元気の秘訣を聞かれた水木先生は、「長生きの原理は睡眠だと思う。だから、人よりも長く寝る」とおっしゃり、しょこたんが「私、寿命が決まっているからもったいないって、夜更かししちゃうんです」と言うと、先生は「ゆっくり寝ることこそ、黄金の時間。そのとき、すべてのアイデアの元ができるような感じ」と答えられていて、ホッとする。

実は、私も寝ないともたない‥‥。もう本当に、切羽詰まって忙しいときは、仕方がないので6時間睡眠を続けて、なんとか持ちこたえるものの、正直、7時間寝ないと調子が出ない。

どうにも要領が悪く、毎日、今日できなかったことに追いかけられている私は、世界で1番、睡眠時間が少ないという調査もある日本人の中で、今までは、睡眠が少なくても大丈夫な人のことがうらやましくもあったのだけれど、水木先生がそう言うなら、これからも、疲れたら寝たいだけ寝るぞ〜! と思えた今日という日(ちなみに先生は「11時間くらい寝る前に、3時間ほど漫画の筋を考えとる」とのこと)。


で、手元になくてずっとほしかった「総員玉砕せよ!(講談社文庫)」(名作!)等をアマゾンでじゃんじゃん買った後、先生のウィキペディアを読んでいると、なつかしいお名前を発見! 宮本神酒男(みきお)さん、水木先生と旅に出たことがあったんだ〜。お元気かなぁ? と思い、またまたネットで検索すると、宮本さんが書いた記事『世界のシャーマン便り』(スゴいネーミング!)を見つけ、さらに、あったあった、宮本神酒男HP!(ホント、昔は調べたいものがあったとき、いったいどうしてたんだろう!と思う)

宮本さんは7年程前、たいへんお世話になった方。前に、自分的には番外編的な旅番組として、普段の旅(『銀座OL世界をゆく!』等)では行かない場所へ行くという『世界でひとつだけの旅』(テレ東)という番組を制作(兼、旅人)したことがあって、宮本さんは、現地で急遽、参加して頂くことになり、親身になってくださって色々助けて頂いた、通訳兼コーディネーターさん。

(残念ながら、宮本さんにお世話になった、チベット文化圏の一妻多夫のお家でのホームスティは、尺の関係でカットになってしまったのだけど‥‥いつかまたDVDが出せるような幸運に恵まれたときには、ぜひ特典映像に入れたいと願わずにはいられない程、忘れられない旅の思い出!)

うーむ、にしても、なんとディープなHP! 濃ゆい世界のHPを読むと、変わってる人に思われるかもしれないけれど、宮本さんはしごくまともで、ほんとうに優しい人で、現地でその存在にどれだけ救われたことか! 世界中で出会ったシャーマンの話を語るときの、少年のような宮本さんの瞳のキラキラ度と言ったら! 

そう、日本でサシで飲んだとき、宮本さんがまるで少年のように語るシャーマンの話が気になって、『ダライ・ラマに恋して』の旅で、マト寺の仮面舞踏のお祭りを見に行ったんだった。あとがきに謝辞を述べさせて頂いたのに、世界中を飛び回る宮本さんにどうやって本を渡せばいいんだろう? なんて思っているうちに、本をお渡しできていないままのような気がしてきた‥‥。ああ、ダメダメな私‥‥。

それにしても、宮本さんの撮ったチベットの写真の美しいこと! 写真を見ていると、あの、独特な感じ、世界観が思い出されて、胸がきゅんとなる。HPの文章を読んでいると、すぐにはついていけない世界すぎて、頭がクラクラしてくるものの、ああ、世の中にはまだまだ私の知らないことがてんこ盛りだ〜と思えて、胸がわくわくしてくるのも事実。

ん!? 写真展を開催、なんて書いてある。2010年7月27日(火)〜8月1日(日)。今年じゃん! 行って、久しぶりに、宮本さんに会いたいな。そう言えば、借りたままになってる本もあるし、私も本を渡しにいかねば。よ−し、明日にでも電話してみよう。会いたい人には会いに行こう。携帯が変わってないことを祈りつつ‥‥!



| 1/1 |